経営者プロフィール

経営者名

西山 泰登(にしやま やすと)

会社名

株式会社西山精密板金

会社URL

http://www.nishiyama-ltd.co.jp/

事業内容

高付加価値精密板金

会社に魅力を感じる理由

現在、国内の加工業は比較的順調であるが、利益率で見るとここ数十年は下降傾向にある。背景にあるのは、業界に横行する『量産リピート型』のビジネスモデルである。
一度受注が取れれば数年間は同じものを作り続けていればよく、経営が安定する反面、特定の得意先に対する依存度が高まり、利益の出ない注文を受けざるを得なくなる。新規受注を目指しても価格競争は年々厳しくなり、安価な海外への流出も増加している状況があった。
そこで、代表取締役社長である西山氏は、負のスパイラルから脱却し、『少量多品種型』のビジネスに転換する決意を固める。まずは他社に負けない強みを確立するため、独自技術の開発を進めた。その代表が、金型を使わずに成形する『ダイレスフォーミング』である。そこに、当初から備えていた高い溶接技術と積極的な設備投資があいまって、複雑な形状への対応や、納期、コストの大幅削減が可能となり、海外からも問い合わせや発注が舞い込むようになった。

経営者に魅力を感じる理由

ビジネスモデルの転換にあたり、代表取締役社長である西山氏が苦労したのは社内の意識改革である。例えれば、単純な流れ作業のみを長年担当してきた職人に対して、『今日からあなたは職人ではなく、アーティストになってください』と言うようなもの。変化を受け入れることができずに会社を去っていった従業員もいたが、新たなフィールドに可能性を見出した従業員たちの努力によって、次第に目指すべき方向が明確になっていった。
努力をしても安く買いたたかれる『下請け体質』から、技術を磨くほどに儲かっていく『プラスのスパイラル』に転換し、新規分野の実績を積んでいくことで、従業員の自信とやりがいも創出していくことができた。
西山氏の次なる目標は、『社長の限界を超える会社になる』ことである。それは、西山氏が従業員を引っ張るだけではなく、全従業員が西山氏の創造を超える力を発揮し、価値が最大化する企業を指す。そのために、今後も世界中で認められる高付加価値製品を従業員一丸となって追求していく。

 

参考URL

http://www.nishiyama-ltd.co.jp/